看護学生における妊婦体験学習効果

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タイトル別名
  • Learning Effects of Simulated Pregnancy Experience on Nursing Students
  • カンゴ ガクセイ ニ オケル ニンプ タイケン ガクシュウ コウカ

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抄録

妊婦体験ジャケット着用による妊婦体験学習の教育効果を明らかにすることを目的に、研究に同意の得られた47名の学生に学習前後に調査を行った結果、以下のことが明らかになった。学生が記述した妊婦の身体的変化の項目のうち、体験後にその比率が多くなったのは「後傾姿勢」、 「腰痛」、 「肩こり」 (p<0.01)などに有意差があった。日常生活上の変化の項目では「日常生活行動の困難」、「前傾姿勢が困難」、 「座り立ちの動作困難」 (p<0.01)、 「転倒の危険性」 (p<0.05)などに有意差があった。また、精神的変化の項目では「日常生活上のストレス」 (p<0.01)などに有意差があった。反対に学生の記述が体験後に減少または消失した項目は、 「浮腫」、 「出産・児に対する不安」 (p<0.01)など体験学習では体験できないことであった。また、学生が記述した妊婦-の保健指導項目では、体験学習で得た体験に基づき体験後にその保健指導項目の比率が多くなり、反対に体験できない項目については減少または消失していた。以上のことから、学生がその体験学習から学び得る傾向を十分理解した上で、看護教育-導入していく必要があると結論される。

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被引用文献 (1)*注記

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