国際化のなかの日本IDと世界デザイン会議 : 1960年代のJIDA機関誌にみられるJIDAの国際化への対応(1)

書誌事項

タイトル別名
  • Japanese Industrial Design in the Internationalization Process and the World Design Conference : JIDA's Actions appeared in JIDA Publications in 1960's (1)

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抄録

本稿は、JIDA機関誌掲載記事を対象にして、1960年代におけるJIDAの活動内容、とりわけ世界デザイン会議(WoDeCo)の意義を中心に、観察・考察を行ったものである。その結果、次の知見を得た。(1)1960年5月に開催されたWoDeCoにJIDAは組織としては参画しなかったものの、会議に参加したJIDA会員たちの間には世界における日本のIDへの気付きが生まれた。(2)1960年代にJIDAはIDに関する研究会活動を活発化させ、機関誌にその詳細を掲載し、JIDA会員に広く知らしめた。(3)1960年代のJIDA機関誌は、ICSID国際会議に参加したJIDA会員による詳細な報告を掲載し、世界におけるIDの動向への注視と会員への広報に意を注いだ。(4)JIDAは、1965年以降、ICSID国際会議等の海外におけるID会議の動きにも対応し、国内で活発化したID研究会の経験的蓄積に基づいて、国内におけるデザイン会議を毎年開催するようになった。(5)ICSID総会を日本に招致することをJIDAは1965年に機関決定し、1973年の日本におけるICSID国際会議開催への繋がりを築いた。

収録刊行物

  • デザイン学研究

    デザイン学研究 56 (4), 31-40, 2009

    一般社団法人 日本デザイン学会

参考文献 (23)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680386629760
  • NII論文ID
    110007539174
  • NII書誌ID
    AN00150292
  • DOI
    10.11247/jssdj.56.31_3
  • ISSN
    21865221
    09108173
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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