Taranatha の dBu ma theg mchog第1章「中の自性の認識」について On the First Chapter of the dBu ma theg mchog by Taranatha

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Abstract

チベット仏教のチョナン派のTaranatha Kun dga'snying po(1575-1634)は,Dol po pa Shes rab rgyal mtshan(1292-1361)の大中観・他空説を展開したとされる.彼にはTheg mchog shin tu rgyas pa'i dbu ma chen po rnam par nges paというテキストがあり,「大中観」思想が論じられている.同論は,全8章からなる偈頌で書かれたテキストであり,彼の著作集には,弟子であるmKhas dbang ye shes rgya mtshoによる詳細な注釈書も収められている.その第1章は「中の自性の認識」と言うタイトルであり,そこではテキスト全体の概要と「中」の異門が説かれている.その特徴的内容をあげると次のようになる:1.Taranathaにとって中観とは大中観である.2.本論は根本・道・結果により構成されている.3.大中観の同義語として,真如・如来蔵・最高我・無変化などの語が並べられる.4.中の略説は,考察されるべき勝義の中と考察する者が領受する五道の中である.5.中の異門として三性説による解釈が見られる.以上のことから,Taranathaの解釈する「中の自性」には,NagarjunaのMadhyamakakarikaに見られる二極の否定による解釈も見られるものの,瑜伽行唯識派による三性説による解釈や,如蔵思想のタームの使用も見られる.すなわち彼は中観,唯識,如来蔵の思想を融合して「中の自性」を解析しており,この思想はDol po paの大中観思想を継承するものである.

Journal

  • Journal of Indian and Buddhist Studies (Indogaku Bukkyogaku Kenkyu)

    Journal of Indian and Buddhist Studies (Indogaku Bukkyogaku Kenkyu) 58(3), 1252-1259, 2010

    Japanese Association of Indian and Buddhist Studies

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    110007573704
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AN00018579
  • Text Lang
    ENG
  • ISSN
    0019-4344
  • NDL Article ID
    10609855
  • NDL Source Classification
    ZH7(哲学・宗教--宗教--仏教) // ZH2(哲学・宗教--哲学)
  • NDL Call No.
    Z9-55
  • Data Source
    NDL  NII-ELS  J-STAGE 
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