市民参加・森林環境ガバナンス論の射程 : 森林ボランティアの役割を中心として(テーマ:地域森林管理の主体形成と林業・山村問題,2010年春季大会)

書誌事項

タイトル別名
  • Theoretical Perspectives of Public Participation and Forest Environmental Governance : Focusing on the Role of Forestry Volunteer(Material for the Symposium)
  • 市民参加・森林環境ガバナンス論の射程-森林ボランティアの役割を中心として-
  • シミン サンカ シンリン カンキョウ ガバナンスロン ノ シャテイ シンリン ボランティア ノ ヤクワリ オ チュウシン ト シテ

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抄録

複雑化する環境問題の解決のために多様な主体の協働に基づく,新しいガバナンスの構築が求められている。森林環境ガバナンスの構築には市民社会が重要な役割を果たし,森林ボランティアはその具体的活動例であるといえる。日本の森林は伝統的に農村地域コミュニティによって保全されてきた。しかし,現在の森林ボランティアは都市住民が森林保全作業へ参加する活動としてはじまり,国産木材の利用増加に向けた運動や政策提言へと展開しているところに特徴がある。森林ボランティアの数は近年,劇的に増加をみせると同時に,コミュニティからナショナルレベルの範域において他の主体とのネットワークを形成している。森林ボランティアの活動は,都市と農山村を結ぶ「新しいコモンズ」の形成のために不可欠な活動であるといえよう。

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参考文献 (29)*注記

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