鬼怒川砂礫質河原における外来牧草シナダレスズメガヤの侵入と河原固有植物の急激な減少 : 緊急対策の必要性 Invasion of alien grass Eragrostis curvula on the gravelly floodplains of the Kinu River and decrease of river endemics : Necessity of urgent measures

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抄録

利根川水系鬼怒川の中流域で1996年に植生調査を行った砂礫質河原のうち,丸石河原代表種が多く生育していた4ヵ所において,1999年および2000年にベルトトランセクト法により植物種の出現頻度と基質タイプを調べ,1996年のデータと比較した.4ヵ所のうち2ヵ所の河原の半安定帯において,カワラノギクやカワラニガナの丸石河原固有種の出現頻度の著しい減少が認められた.3ヵ所の河原においては,砂質の基質の顕著な増加が認められた.シナダレスズメガヤは砂質だけでなく中間および礫質の基質でも増加していた.1996年には100株以上からなるカワラノギクの局所個体群が4ヵ所確認されていたが,2001年には3ヵ所となり,そのうちの一ヵ所では,株数もほぼ10万株から110株へと著しく減少した.基質の変化とシナダレスズメガヤの侵入がカワラノギクやカワラニガナなどの河原固有植物の生育適地を減少させ,すぐにでも保全のための応急的対策が必要なほどに個体群の急激な衰退が起こっていることが示唆された.

収録刊行物

  • 保全生態学研究

    保全生態学研究 6(2), 111-122, 2002

    一般社団法人 日本生態学会

参考文献:  29件中 1-29件 を表示

被引用文献:  23件中 1-23件 を表示

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    110007643232
  • NII書誌ID(NCID)
    AA11857952
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    1342-4327
  • NDL 記事登録ID
    6064464
  • NDL 雑誌分類
    ZR1(科学技術--生物学)
  • NDL 請求記号
    Z18-B498
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  NDL  NII-ELS  J-STAGE 
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