土壌シードバンクを用いた河畔冠水草原復元の可能性の検討 Evaluation of soil seed banks as plant materials for the restoration of floodplain vegetation

この論文にアクセスする

この論文をさがす

著者

抄録

本研究では小規模な「表層土壌のまきだし」を行うことにより,河畔自然草地の植生復元に土壌シードバンクを利用する可能性を検討した.小貝川の河畔林林床と冠水草原において1992年7月末と1993年3月初めに表層土壌試料を採取し,バーミキュライトを敷いたプランター内にまき出し,出現する実生を定期的に調査した.その結果,林床の土壌からは少なくとも26種5896,草原の土壌からは41種15935の実生が得られた.その中には保護上重要な種であるミゾコウジュとタコノアシが含まれていた.まきだし時期にかかわらず主要な出現種は共通し,多くの種の実生がまきだし直後に出現した.まきだし実験で出現した主要な種はすべて土壌採取地の上部植生構成種であった.これらの結果により,「表層土壌のまきだし」が季節を問わず利用可能であり,河畔冠水草原のような自然度の高い撹乱地の植生を復元する手段として有用であることが示唆された.

収録刊行物

  • 保全生態学研究

    保全生態学研究 1(2-3), 131-147, 1997

    一般社団法人 日本生態学会

被引用文献:  26件中 1-26件 を表示

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    110007643237
  • NII書誌ID(NCID)
    AA11857952
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    雑誌論文
  • ISSN
    1342-4327
  • NDL 記事登録ID
    4161690
  • NDL 雑誌分類
    ZR1(科学技術--生物学)
  • NDL 請求記号
    Z18-B498
  • データ提供元
    CJP引用  NDL  NII-ELS  J-STAGE 
ページトップへ