宮崎産タテハモドキの生態学的研究 : I. 宮崎市における成虫越冬
-
- 関 照信
- 宮崎県立宮崎商業高等学校
書誌事項
- タイトル別名
-
- Ecological studies on Precis almana LINNAEUS (Nymphalidae) in Miyazaki : I. On over-wintering of adult butterfly in Miyazaki City
抄録
(1)1963年10月以来,宮崎市においてタテハモドキの生息に注意してきたが,1965年には大発生が確認されるに至った。(2)1965年11月から1966年4月にかけて,野外採集によって成虫越冬を確認した。(3)宮崎市における成虫越冬の記録は,生態分布の最北限に当る。(4)野外における最低気温の記録は,本調査による測定では,-3.5℃であった。(5)越冬中でも気温の高い日(18℃以上)には,飛翔活動および吸蜜行動が認められた。(6)1965年11月と12月に採集した20個体についての飼育実験では,1966年4月30日までに11個体が越冬を完了した。(7)飼育実験の結果,10℃〜12℃では寒冷マヒがおこり,18℃〜20℃では自然に覚醒がおこることを観察した。(8)宮崎市大塚町〜下北方町における食草はオギノツメであることを確認した。
収録刊行物
-
- 蝶と蛾
-
蝶と蛾 17 (3-4), 84-89, 1967
日本鱗翅学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282680242209664
-
- NII論文ID
- 110007706934
-
- ISSN
- 18808077
- 00240974
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可