中学生の粒子概念構築支援のための教授方策に関する考察

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タイトル別名
  • Instructional Design Intended to Support Student's Construction of Particle Concept
  • チュウガクセイ ノ リュウシ ガイネン コウチク シエン ノ タメ ノ キョウジュ ホウサク ニ カンスル コウサツ

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抄録

<p>本研究は中学生が「化学変化と原子・分子」の学習において粒子モデルを駆使し,既有の概念と新たな概念をリンクさせながら自分なりの理解,すなわち論理を組み立てていく様態を分析し,学習支援のあり方について考察したものである。分析の結果,被験者の表現の中から科学概念構築に関わる,以下の要素を抽出した。すなわち,「(1)主題に対するキーワードを用いる。(2)文章で説明する。(3)自分の表現としてのモデルを用いる。」である。さらに,これらの要素は以下に示す4つの段階に分類された。①自分の考えを表現できない段階。②自分の考えはあるが,文章,モデル表現ができていない段階。③自分の考えを文章で表現できているが,モデルとしての表現がない段階。④自分の考えをモデルと文章で表現できている段階。これらの要素とその段階を踏まえた実践の結果,その有効性が実証された。</p>

収録刊行物

  • 理科教育学研究

    理科教育学研究 50 (2), 21-30, 2009-11-06

    一般社団法人 日本理科教育学会

参考文献 (5)*注記

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