電解機能水を利用した植物栽培技術の開発(第1報) : ホウレンソウ土耕栽培における生育促進と害虫防除効果

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タイトル別名
  • Applications of Electrolyzed Water for Environmental Conservation Type Agriculture (Part 1) : Effect of Electrolyzed Water on Plant Growth and Pest Control in Soil Culture of Spinach

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抄録

本研究ではホウレンソウを供試作物として土耕栽培における電解機能水の散布方法・散布間隔の違いが生育に与える影響について検討した(実験1).つづいて電解機能水と殺虫剤の併用が防除効果に与える影響について検討した(実験2).実験1では,散布方法を2通り,散布間隔を2通り設定し実験を行った.その結果,電解機能水を散布した区は水のみの区に比べ生育量が大となった.生育促進の効果が顕著であったのは,散布方法はアルカリ性水のみの散布区,散布間隔は間隔の短い5日区であった.その主な原因としては散布量の違いに因るORPやクラスターの効果の差が考えられた.実験2では,酸性水に殺虫剤を通常の1/2量および1/4量を混ぜ散布した.その結果,それぞれ最終日における被害葉率は5〜10%となり,殺虫剤を通常量散布した場合には劣るものの,やや効果が見られた.この主な要因としてはクラスターの細かさによる殺虫剤の害虫へ付着性,浸透性の増大が考えられた.また電解機能水のみでもある程度の防虫効果があることが確認された.今回の実験ではホウレンソウ土耕栽培における電解機能水利用の生育促進や病害虫防除に対する有効性が認められた.しかしながらその効果のメカニズムや寄与率までを特定するには至らなかった.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390564238083316224
  • NII論文ID
    110007880284
  • NII書誌ID
    AA11646210
  • DOI
    10.20809/seisan.17.2_35
  • ISSN
    24242403
    13410156
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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