平安期における大明神号の成立とその意義  [in Japanese] The formation and signficance of the title Daimyoujin in the Heian period  [in Japanese]

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Abstract

本稿は、中世から神仏分離に至るまで仏教的神号として通用していた大明神号が何時頃誕生し、どのような過程で仏教と結びついてきたのかを、同時代の仏教から見た神祇信仰を追いながら考察したものである。第一章では、十世紀には大明神号が存在していたことを、『住吉神社神代記』以下の史料から明らかにすると共に、『門葉記』所引史料や東寺観智院旧蔵本『三宝絵』に見える大明神号が何時頃成立したのかについて考察する。第二章では、『御堂関白記』の中で他の神とは違う地位を与えられていた大明神とはいかなる神であったのかという点について考察し、十一世紀の神にはすでに仏菩薩の化身とする信仰が存在していたが、仏菩薩のように直接衆生を救済するのではなく、護法の役割が期待されていたことを明らかにする。第三章では、十二世紀に成立した史料を扱い、『悲華経』を典拠として釈迦が末法中に大明神として現ずるという説が『注好選』に見えており、そこでは神が仏菩薩の垂跡として認められながらも、仏菩薩と同じ救済の機能は認められておらず、結局は神を信仰することが否定されているということを述べた。その上で、同じく十二世紀前半に成立した『今昔物語集』でも神は積極的に認められていないが、その一方で神の「本地」である具体的な仏菩薩が設定されるのがこの時代であって、神が仏菩薩と同様に結縁し、往生を願う対象となっていくことを明らかにした。大明神末法垂跡往古如来悲華経

Journal

  • The Bukkyo University Graduate School review Compiled by the Graduate School of Literature

    The Bukkyo University Graduate School review Compiled by the Graduate School of Literature (37), 73-89, 2009-03

    Bukkyo University

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    110007974761
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AA12387923
  • Text Lang
    JPN
  • Article Type
    departmental bulletin paper
  • Journal Type
    大学紀要
  • ISSN
    18833985
  • NDL Article ID
    10214090
  • NDL Source Classification
    ZK21(言語・文学)
  • NDL Call No.
    Z71-X642
  • Data Source
    NDL  NII-ELS  IR 
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