医療ソーシャルワーカーの被爆者支援と同行過程 : 苦悩を気遣い共に歩む

書誌事項

タイトル別名
  • イリョウ ソーシャル ワーカー ノ ヒバクシャ シエン ト ドウコウ カテイ クノウ オ キズカイ トモニアユム
  • Atomic Bomb Survivors Support by Medical Social Workers and Companion Process

この論文をさがす

抄録

戦後,原子爆弾(以後,原爆)の被害がアメリカ占領軍や日本政府によって秘匿されてきたことから,原子爆弾被爆者(以後,被爆者)への支援は,これまで日本のソーシャルワークが広汎には対応してこなかった領域である。しかし,広島・長崎をはじめ各地で被爆者の健康,生活相談に従事してきた医療ソーシャルワーカー(以後,MSW)がいる。中でも,広島の「原爆被害者相談員の会J(以後,『相談員の会』)に所属するMSWは,1981年の創立以来,活動を継続している。MSWは被爆者の日常生活や人生の節目で起きるさまざまなニーズに対して総合的支援を行っている。本稿では,MSWの長期にわたる支援過程において,被爆者との援助関係を通して生じる現象について明らかにし,被爆者への医療ソーシャルワークの機能と今日的意義を確認する。特に被爆者への救済が遅れた中にあって,極端に援護が遅れた原爆小頭症患者の事例とMSWの支援過程で起きる現象から考察する。

被爆者

原爆小頭症患者

生活史

医療ソーシャルワーカー

修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(M-GTA)

identifier:FO000500001226

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ