胃癌術後10年で発症したSister Mary Joseph’s noduleの1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case Report of Umbilical Metastasis of Gastric Cancer at Ten Years after Total Gastrectomy

この論文をさがす

抄録

胃癌術後10年以降の再発やSister Mary Joseph's nodule(以下,SMJNと略記)として知られる臍転移は,いずれも非常にまれである.今回,我々は胃癌術後10年2か月で臍転移再発を来した症例を経験したので報告する.症例は50歳の女性で,平成8年6月,胃全摘術.低分化腺癌(por2),T3(SE), N1, H0, P0, M(−), Stage IIIA,根治度Bであった.術後補助療法としてUFTを5年間内服し,以後経過観察.平成18年8月に左腰背部痛と臍の腫瘤を自覚.CTで,左水腎症と臍部に直径1.2 cmの腫瘤を認めた.胃癌の腹膜播種と臍転移の診断で,TS-1/CDDP療法を施行.1コース終了後,左水腎症は消失.治療を継続したが,徐々に臍腫瘤が増大.平成20年9月に原病死した.

収録刊行物

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

参考文献 (25)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ