床冷房空間における温熱環境条件の至適域に関する研究

  • 藏澄 美仁
    京都府立大学人間環境学部環境デザイン学科
  • 濱中 香也子
    東京電力(株)技術開発研究所商品開発第一グループ
  • 小林 和幸
    東京電力(株)技術開発研究所商品開発第一グループ

書誌事項

タイトル別名
  • Optimum Thermal Comfort Zone in Floor Cooling Conditions
  • ユカ レイボウ クウカン ニ オケル オンネツ カンキョウ ジョウケン ノ シテキイキ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

本研究の目的は,床冷房条件の違いが人体に及ぼす影響を被験者実験により明らかにし,床冷房時の至適域を提案することである.実験は,気温と床表面温を組み合わせた条件に,被験者6名を用いておこなった.その結果,以下の知見を得た.1)熱放射と熱伝導の影響を組込んだ伝導修正作用温度は,熱放射と熱伝導の効果を気温換算して的確に表現し得る温熱環境指標であることを示した.2)床冷房の冷却の効果により,全身の温冷感申告値が中立温冷感よりも暑い側を好む傾向を明らかにした.3)投げ足位姿勢での床冷房の至適温熱環境条件は,伝導修正作用温度が25.3〜30.5℃の範囲となることを提案した.

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参考文献 (39)*注記

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