流動水道水環境における鋼のカソード防食に関する研究 : 腐食履歴と電気防食条件の関係

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タイトル別名
  • A Study on Cathodic Protection of Carbon Steel in Flowing Tap Water : Effect of Corrosion History on the Cathodic Protection of Steel
  • リュウドウ スイドウスイ カンキョウ ニ オケル ハガネ ノ カソード ボウショク ニ カンスル ケンキュウ フショク リレキ ト デンキ ボウショク ジョウケン ノ カンケイ

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抄録

水道水環境における鋼のカソード防食について,腐食履歴の有無が電気防食の条件に与える影響を検討した.犠牲アノードには亜鉛を用いた.そして,亜鉛と鋼材の面積割合を変化させて,防食可能な鋼の電位,および亜鉛と鋼材の間に流れるカソード防食電流の条件を調べた.実験の結果,腐食履歴の無い鋼については,犠牲陽極に必要な亜鉛の面積は鋼の1/3,防食電位は-450mV(SHE:標準水素電極基準)以下であった.一方,一度腐食した鋼については,犠牲陽極に必要な亜鉛の面積は鋼の15倍以上,防食電位は-620mV(SHE)以下であった.そして,一度腐食した鋼については,定常状態でのカソード防食電流値で防食管理を行うことが困難なことが明らかになった.

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参考文献 (11)*注記

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