関東圏における製材品需要のマクロ原単位の推計

  • 林 宇一
    東京大学大学院農学生命科学研究科
  • 永田 信
    東京大学大学院農学生命科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • The Trend of the Sawn Wood Demand in Kanto Region
  • カントウケン ニ オケル セイザイヒン ジュヨウ ノ マクロ ゲン タンイ ノ スイケイ

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抄録

製材品需要において,建築が最も大きな用途先とされている。そこで製材品需要を建築とそれ以外に分割する計量経済学的モデルを関東圏に関して作成し,マクロな視点から原単位を推計した。結果として,木造建築の着工床面積に対して0.196m^3/m^2,非木造建築の着工床面積に対して0.0283m^3/m^2,と外崎が国土交通省の「建設資材・労働力需要実態調査」から算出した製材使用量原単位よりやや高い原単位推計値が得られた。また,木造と非木造を併せた新設住宅の着工床面積に対しては約0.0990m^3/m^2の原単位を取り,「建設資材・労働力需要実態調査」における「構造総合」の「居住専用」において算出されている各調査年度の原単位の単純平均値0.106m^3/m^2よりやや低い値を採った。また,これら推計値より算出した製材品需要量は近年において実数値より高く,その差を負の推計値を採るタイムトレンドが埋める構造となっている。

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参考文献 (18)*注記

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