脳卒中患者に対する1時間の末梢神経電気刺激と課題指向型練習の組み合わせが上肢機能に与える影響

  • 生野 公貴
    西大和リハビリテーション病院 リハビリテーション部 畿央大学大学院健康科学研究科
  • 北別府 慎介
    西大和リハビリテーション病院 リハビリテーション部
  • 梛野 浩司
    西大和リハビリテーション病院 リハビリテーション部
  • 森本 茂
    西大和リハビリテーション病院 リハビリテーション部
  • 松尾 篤
    畿央大学大学院健康科学研究科
  • 庄本 康治
    畿央大学大学院健康科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Influence of Task-Oriented Training Combined with Peripheral Nerve Sensory Stimulation for 1 Hour on Upper Extremity Function in Stroke Patients

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抄録

【目的】本研究の目的は,脳卒中患者に対する1時間の末梢神経電気刺激(PSS)と課題指向型練習の組み合わせが上肢機能に与える影響を検討することである。【方法】脳卒中患者3名をベースライン日数を変化させた3種のABデザインプロトコルに無作為に割り付け,ベースライン期として偽刺激(Sham)治療,操作導入期としてPSS治療を実施した。1時間のSham治療およびPSS治療後に課題指向型練習としてBox and Block Test(BBT)を20回行い,練習時の平均BBTスコアの変化を調査した。さらに,PSS治療後24時間後にBBTを再評価した。【結果】全症例Sham治療後と比較して,PSS治療後に平均BBTスコアが改善傾向を示した {症例1:+4.9(p < ;0.05),症例2:+3.1,症例3:+5.7(p < 0.05)}。全症例の24時間後のBBTスコアが維持されていた。また,PSSによる有害事象はなく,PSSの受け入れは良好であった。【結論】1時間のPSSは課題指向型練習の効果を促進させ,24時間後もその効果が維持される可能性がある。

収録刊行物

  • 理学療法学

    理学療法学 37 (7), 485-491, 2010-12-20

    日本理学療法士学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (22)*注記

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