知的障害者施設の施設長における脱施設化施策に関する意識の現状

書誌事項

タイトル別名
  • Attitudes toward the Current Deinstitutionalization Policy among Service Directors Working with Persons with Intellectual Disability
  • チテキ ショウガイシャ シセツ ノ シセツチョウ ニ オケル ダツシセツカ シサク ニ カンスル イシキ ノ ゲンジョウ

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抄録

2002年12月に改定された障害者基本計画によって,「施設等から地域生活への移行の推進」および「施設の在り方の見直し」という脱施設化へ向けた施策の基本的方向性が示された.本研究の目的は,知的障害者施設の施設長におけるこれらの施策に関する意識について明らかにすることである.調査方法は自記式質問紙を用いた横断的調査であり,近畿2府4県に所在する知的障害者施設の施設長126人のデータが分析された.施策に対する評価を従属変数とし,援助領域別の脱施設化志向とその関連要因を独立変数とした仮説モデルを設定し,重回帰分析を行った.その結果,個別性を尊重したより制限の少ない環境への志向が,脱施設化施策の積極的評価に影響を及ぼしている一方で,適切な医療的ケアや社会的介入の確保といった観点から,地域ケアにおけるリスクマネジメントに関する検討の必要性が示唆された.

収録刊行物

  • 社会福祉学

    社会福祉学 48 (4), 118-130, 2008-02-29

    一般社団法人 日本社会福祉学会

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