湖底堆積物における不飽和脂肪酸

DOI

抄録

1.榛名湖,琵琶湖表層堆積物中にC18:2,C18:3αを含む不飽和脂肪酸を検出した。2.しかしその深度分布は二つの湖で大きく異なる。榛名湖では不飽和酸は飽和酸に対して深さとともに急速に減少するが,琵琶湖では大きな変化は観察されなかった。この差異の原因の一つとして堆積物の質的差異があげられる。3.琵琶湖の場合,5mまでの深さにおいてもC18:2,C18:3ポリ不飽和酸を検出した。それらは,0.2,2,3.5m附近で大きな濃度値を示した。これはポリオ飽和酸の供給量の変動によるものと解釈される。ポリ不飽和酸の供給量は当時の湖の水温,気温の変動を反映している可能性がある。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680390943360
  • NII論文ID
    110008143937
  • DOI
    10.20612/rog.2.0_30
  • ISSN
    21897891
    13449915
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ