地域特質を表現する図像 : 新潟県山北町における内発的計画・実践を通して

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タイトル別名
  • Figure Representing Regional Properties : Through the Endogenous Planning and Practice in Sanpoku, Niigata Prefecture

抄録

本論文は,新潟県山北町における「地域特質を表現する図像」構築過程の観察を通して,内発的地域作り計画と実践の意義を考察したものである。第1段階として,町内外の人びとが地域に対して抱く心象に関するアンケート調査,町内においてすでに使用されている視覚媒体物の採集,図像のモチーフとなりえる各種地域資源の採集,地域住民からの図像アイデアの募集などを通して,地域特質に関する把握とその表現方策に関する検討を行なった。第2段階では,それらの結果に基づき,地域特質を表現する図像の実体化作業を展開し,地域住民による投票ならびに内外の人びとによる図像評価に基づき,「地域特質を表現する図像」として10点を策定した。第3段階としては,イメージカラーやロゴタイプと組み合わせ,策定された図像の具体的活用に関するマニュアルを作成した。最後に,「地域特質を表現する図像」の構築を内発的に展開する計画・実践は,当該地域の人びとが地域の有する種々の価値を再確認し,共同してそれを維持・発展させていくためのツールとして機能する点において今日的意義があることを指摘した。

収録刊行物

  • デザイン学研究

    デザイン学研究 1992 (94), 67-74, 1992

    一般社団法人 日本デザイン学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680389827840
  • NII論文ID
    110008444814
  • DOI
    10.11247/jssdj.1992.67_3
  • ISSN
    21865221
    09108173
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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