温冷感と快適感の季節差に関する実験的研究

書誌事項

タイトル別名
  • Seasonal Variations of Air Temperature for the Thermal Comfort

抄録

着衣量,温冷感,快適感の季節的変化を一年を通して,実験的に検討した。実験は人工気候室で行った。実験条件は,気温は,16℃,20℃,24℃,28℃,32℃の5段階,相対湿度は50%一定,気流は静穏気流,平均放射温度は気温と等しくした。被験者は,健康な青年女子71名を採用し,通常の着衣で椅座安静状態で60分間実験条件に暴露し,着衣量は実験後算出した。温冷感申告を9段階で,快適感申告を7段階で受けた。実験は1986年10月から翌年の8月にかけて7期行った。その結果,以下のことが明らかになった。1)被験者の着用していた平均着衣は冬期は0.84clo,夏期は0.4cloであった。2)温熱的中性申告の得られた温度は冬期には22℃で夏期には28℃であった。3)快適側の申告した時の温度は冬期は20℃〜28℃,夏期は22℃〜30℃で,その時冬期は「暖かい」と申告し,夏期は「涼しい」と申告した。

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被引用文献 (5)*注記

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詳細情報

  • CRID
    1390001204493018112
  • NII論文ID
    110008447288
  • DOI
    10.24538/jhesj.1.1_51
  • ISSN
    24332836
    13407694
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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