環境工学序説

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  • Introduction to Environmental Engineering

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抄録

広義の環境工学について述べ,ここでは建築環境工学に限定して話をすゝめる。また,人類生存上の環境要素というものを考えると,それは水と空気と土と太陽(エネルギー)ということになる。これらを基幹環境要素ということができる。建築環境工学の生い立ちを見ると,その原点を森林太郎(鴎外)の「建築衛生」に求めることができる。そして大正時代には衛生学関係者による住居衛生の研究が盛であった。そんな中,藤井厚二は建築関係者として初めてその研究に加わった。昭和の初期になると建築学も体系化され,その中に「計画原論」として今日の環境工学が形成された。昭和10年代にはこの分野の研究や教育が行われるようになり,戦後はさらに普及したが,いろいろの名称が用いられた。昭和39年以後,日本建築学会において環境工学の名称が公式に用いられるようになった。今日,その対象範囲も広がり,地域や都市さらに地球環境をも視野に入れるようになった。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204492393728
  • NII論文ID
    110008447357
  • NII書誌ID
    AA11443337
  • DOI
    10.24538/jhesj.4.1_8
  • ISSN
    24332836
    13407694
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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