-
- 床次 眞司
- 独立行政法人放射線医学総合研究所放射線安全研究センターラドン研究グループ
書誌事項
- タイトル別名
-
- Biological Effects Due to Ionizing Radiation and Its Protection : From the Viewpoint of Natural Radiation Exposures
- ホウシャセン ニ ヨル ジンタイ エ ノ エイキョウ ト ソノ ボウゴ シゼン ホウシャセン ニ ヨル ヒバク ノ シテン カラ
この論文をさがす
抄録
人間が自然放射線から受けるとされる被ばくは,地球上では永久に続くものであり避けることはできない。この被ばくは,多くの人々にとって人工の放射線源からの被ばくを越える場合がある。とりわけ,人間にとって自然放射線源による被ばくのうち,最も寄与が大きいものはラドンとその子孫核種の吸入による内部被ばくである。本稿では電離放射線による生体への影響とその防護について,自然放射線による被ばくの実態を交えながら解説する。居住環境でもラドン子孫核種の吸入によって肺がんが発生する可能性が指摘されているが,低線量放射線による影響,すなわち線量と影響との定量的な関係は未解明のままである。放射線による生体への影響に対する正しい理解のため,さらなる研究が必要とされる。
収録刊行物
-
- 人間と生活環境
-
人間と生活環境 9 (2), 57-62, 2002
人間-生活環境系学会
- Tweet
詳細情報
-
- CRID
- 1390001204492256896
-
- NII論文ID
- 110008447579
-
- NII書誌ID
- AA11443337
-
- ISSN
- 24332836
- 13407694
-
- NDL書誌ID
- 6457239
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可