小僧はどんな鮨を喰ったか : 『小僧の神様』をめぐって

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タイトル別名
  • コゾウ ワ ドンナ スシ オ クッタ カ コゾウ ノ カミサマ オ メグッテ

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抄録

『小僧の神様』で、小僧が最初に入った屋台は、当時の最新のヒット商品鮪のトロを売り出した有名店であり、鮪一貫六銭という値段は、当時としても、かなり高い値段設定であった。それでも、小僧が執着したのは、番頭という身分への憧れがあったからなのだ。小僧がご馳走になった方の鮨屋は、古いタイプの江戸前鮨を出す店で、小僧は醬油をつけなくてもよいように調理された、盛り込みの大皿の鮨を座敷で箸を使って食べたのである。

identifier:KG001700000511

収録刊行物

  • 京都語文

    京都語文 17 132-150, 2010-11-27

    佛教大学国語国文学会

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