特別養護老人ホームにおける看取りの実態と課題に関する文献検討

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タイトル別名
  • A Review of Literature on "End-of-life Care" in Facilities for the Aged in Japan

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抄録

本稿では,高齢者の看取りに関する文献検討から,特別養護老人ホームにおける看取りの実態と課題を概観する.検索範囲は,医学中央雑誌と国立国会図書館雑誌記事より1997年〜2007年の10年間で,キーワードは「高齢者,看取り,ターミナルケア,介護保険施設,特別養護老人ホーム」とした.その結果,看取りを行うに際しての課題は,「連携」,「知識・技術」,「手引書」,「記録」,「人員」,「評価」という6つにまとめられた.また,今回の調査では,従来から指摘されてきた看護と介護の「連携」や「人員」などの体制的な問題に加え,「記録」の充実や看取りの「評価」など,人生の最期を迎える人たちへの看護と介護の質を問う文献が多くみられた.今後はこれらの課題に対する現場での取り組み方と,看護,介護の担い手の看取りに対する考え方や姿勢が問われてくると思われる.

収録刊行物

  • 老年看護学

    老年看護学 14 (1), 59-64, 2010

    一般社団法人 日本老年看護学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (33)*注記

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