体育実技終了時のセルフ・モニタリングが運動の意思決定バランスと身体活動量に及ぼす効果

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of self-monitoring at the end of a physical education class on the decisional balance for exercise and the level of physical activity
  • タイイク ジツギ シュウリョウジ ノ セルフ モニタリング ガ ウンドウ ノ イシ ケッテイ バランス ト シンタイ カツドウリョウ ニ オヨボス コウカ

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抄録

<p>運動の意思決定バランス(運動実践の恩恵-負担)は,身体活動・運動の採択や継続に重要な役割を果たすとされている.本研究の目的は,体育実技終了時のセルフ・モニタリングが,運動の意思決定バランスと日常の身体活動量に及ぼす影響を検討することであった.対象者は日本の大学新入生男子(N=869)であった.介入群(N =398)は週1回の体育授業におけるスポーツ活動実施後にセルフ・モニタリングを行い,非介入群(N=471)は それを行わなかった.セルフ・モニタリング・シートは,心理学的・社会学的・生理学的な側面からみたスポーツ活動中の自己評価項目から構成されていた.全授業の共通プログラムは以下のとおりであった(数字はプログラムの順序に対応する);1:ガイダンス,2:講義,3-5:実技,6:講義,7-9:実技,10:講義,11-13:実技,14:まとめ.3回の講義は,生活習慣と健康の関わりに関する内容であった.介入プログラムは,運動の意志決定バランスにおける統計的に有意ではない改善傾向と,運動実践の恩恵における有意な増加をもたらした.運動実践の負担および身体活動量においては,いずれの効果も認められなかった.本研究で示された介入効果は,体育実技の果たす健康教育としての役割を具体的に提案している.</p>

収録刊行物

  • 大学体育学

    大学体育学 6 (0), 3-11, 2009

    公益社団法人 全国大学体育連合

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