株主構成が自主的情報開示に与える影響 : 中国国有上場企業に関する実証研究

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タイトル別名
  • カブヌシ コウセイ ガ ジシュテキ ジョウホウ カイジ ニ アタエル エイキョウ チュウゴク コクユウ ジョウジョウ キギョウ ニ カンスル ジッショウ ケンキュウ
  • The Classification of Shareholders and Voluntary Disclosure

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抄録

本稿は,ロジスティックモデルを用いて,中国における国有上場企業の株主構成が当該企業の自主的情報開示に与える影響を実証分析したものである.深圳証券取引所に上場している国有上場企業のA株に関する2004年度のデータをもとに,大株主の上位持ち株分散度,機関投資家の持ち株比率,トップマネジメントの持ち株比率を株主構成の特徴を表す指標とし,証券取引所による上場企業の情報開示の評価を自主的情報開示の指標とした.実証分析の結果,大株主の上位持ち株分散度,機関投資家の持ち株比率及びコントロール変数としての企業規模が国有上場企業の自主的情報開示の程度に正の影響を与えていることが明らかとなった.これらの結果に基づいて,中国国有上場企業の情報開示を改善するための提案を行い,更に本研究の限界を踏まえて今後の研究方向を考察した.

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