両下肢末梢方向リズミカル アインライブング(塗油塗擦法)の心理・主観的指標・心拍変動スペクトル解析によるリラックス効果の-母性看護学におけるリラックスケア展開のための基礎研究-分析

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抄録

両下肢・末梢方向リズミカル アインライブングを施行した時の心理・主観・自律神経系の反応について明らかにすることを目的に実験研究を行い,成人女性19 名を対象に 10 分間のクレぺリンテストでのストレス負荷後,介入群には下肢アインライブングを,対照群には安静保持を各10 分間施行後,16 分間の安静を保持した.両実験をクロスオーバーランダム化比較試験として行い,測定指標にPOMS・フェイススケール・RE 尺度・心拍変動スペクトル解析・表面皮膚温を用いた.介入群と対照群との2 群間比較では,POMS の介入群で介入後の〈混乱〉に有意の減少が見られた.心拍変動スペクトル解析では介入群でHF 値(副交感神経活動指標)が,介入中の2 〜 10 分と介入後の0 〜 4分の連続した12 分間で有意(p < .05)に増加した.以上から下肢アインライブングによる副交感神経系活動の活性化と,心理・主観的緊張緩和効果が確認され,下肢アインライブングのリラックスケア活用への可能性が示唆された.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1571698601990238336
  • NII論文ID
    110008609607
  • NII書誌ID
    AN00060586
  • ISSN
    02861097
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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