アメリカにおける財務諸表監査の制度化に関する一考察 : 追認型の制度化ケースとして

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タイトル別名
  • Institutionalization of the Financial Statements Audit in the United States
  • アメリカ ニ オケル ザイム ショヒョウ カンサ ノ セイドカ ニ カンスル イチ コウサツ ツイニンガタ ノ セイドカ ケース ト シテ

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抄録

アメリカにおける財務諸表監査は, 法で強制される以前から企業によって自発的に行われていた。アメリカにおける財務諸表監査は, アメリカの経済環境に適応することで企業及び職業会計士自らの自主規制の下で成熟していった。やがて自発的な財務諸表監査の実施は限界に達した。そして, それを補う形で証券諸法のもとに財務諸表監査は制度化された。しかしながら, アメリカにおける財務諸表監査制度は, ゼロからのスタートではなく, 自発的に積み上げられていた経験や慣習を基盤として法が不十分を補う形で, アメリカの財務諸表監査の実務が制度化された。本稿は, このような特徴的なアメリカの財務諸表監査制度について, アメリカ財務諸表監査の生成・制度化がどのようになされたかを明らかにする事を目的とする。

収録刊行物

  • 經濟學研究

    經濟學研究 61 (1-2), 127-142, 2011-09-08

    北海道大学大学院経済学研究科

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