Analysis of exogenous gene acquisition among Bradyrhizobiultl strains

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  • ダイズ根粒菌の外来遺伝子獲得に関する菌株間差異の解析
  • ダイズ コンリュウキン ノ ガイライ イデンシ カクトク ニ カンスル キンシュ カン サイ ノ カイセキ

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Abstract

ダイズ根粒菌の土着化、優占化のメカニズムを明らかにするためには、土壌のpHや温度に対する適応機構の獲得様式の解明が大きな課題となっている。本研究では、ダイズ根粒菌における環境傾度への適応性に関する外来遺伝子獲得機構について、ハイドロゲル曝露法と二親接合法によって検討を行った。試験菌株としてダイズ根粒菌5菌株(B. japonicum USDA 6T、110、124、135、B. elkanii USDA 76T)を、マーカー遺伝子としてgfp(緑色蛍光タンパク質)遺伝子を含むトランスポゾン(Tn5)ベクターを用いた。これらを微細針状粘土鉱物と混在し、ハイドロゲル曝露による遺伝子導入を行った。また、ダイズ根粒菌5菌株とマーカー遺伝子を保有する大腸菌とを混在させ、二親接合による遺伝子導入を行った。ハイドロゲル曝露法では、gfp遺伝子由来の蛍光形質を示した菌株を得ることが出来なかったが、二親接合法では、gfp遺伝子由来の蛍光形質を示した菌株を得ることが出来た。また、ハイドロゲル曝露によるダイズ根粒菌の生残性を調査してみたところ、試験菌株によって生残性に差が見られ、酸性-中性土壌に生息する根粒菌には高い感受性が認められた。以上の結果から、Bradyrhizobium属ダイズ根粒菌の外来遺伝子の獲得は、微細針状粘土鉱物の穿刺による無生物的な外来遺伝子の獲得の可能性と比較して、細菌同士の接合による可能性が高いと考えられた。

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