書誌事項
- タイトル別名
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- Temporal Analysis of Handwriting When Copying Sentences : Primary School Children in Japan
- ショウガクセイ ノ シシャ ニ オケル ショジ コウドウ プロセス ノ ジカン ブンセキ
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抄録
書字障害の評価は、これまで書字速度と正確さを測度とする方法が中心であり、書字困難の要因を特定するには不十分であった。そこで本研究では、デジタルペンを用いて小学1年生から6年生までの618名に対し、文章の書き写し課題を実施し、書字行動を運動フェーズと停留フェーズに分けて分析した。その結果、運動に関しては、仮名は小学2・3年生間で、漢字は4・5年生間で急激に書字運動速度が増加すること、停留に関しては、仮名は1年から3年にかけて、漢字は4年から5年にかけて停留時間が短くなることが明らかとなった。停留は運動よりも発達変化がゆるやかであり、また仮名と漢字では発達の過程が異なっていた。運動フェーズは視覚運動協応と、停留フェーズは文字の形態分析や音・意味との結びつきと関連していると考えられ、デジタルペンを用いた新たな書字評価の方向性が示された。
収録刊行物
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- 特殊教育学研究
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特殊教育学研究 48 (4), 275-284, 2010
一般社団法人 日本特殊教育学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204655909504
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- NII論文ID
- 110008661614
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- NII書誌ID
- AN00172513
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- ISSN
- 21865132
- 03873374
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- NDL書誌ID
- 10976894
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可