点図の線における点サイズと点間隔の要因が直交する2線の識別容易性に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of Dot Pitch and Dot Size on the Discriminability of Dotted Lines in Braille Graphics
  • テンズ ノ セン ニ オケル テン サイズ ト テン カンカク ノ ヨウイン ガ チョッコウ スル 2セン ノ シキベツ ヨウイセイ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

本研究では、点図の線の識別容易性において点間隔および点サイズが2線を識別する課題遂行の成否および遂行所要時間に及ぼす効果を分析することで、識別容易性が高く適切な2線の要因を検討することを目的とした。その結果から、点図の線の識別容易性には点間隔と点サイズが効果を及ぼしていることが確認された。研究1においては、点間隔が点図の線の識別容易性に及ぼす効果を検討した。点サイズが中点(直径1.5mm)の場合は、2線の点間隔の差が3mm以上あることが識別容易性が高く、点図の線として適切な2線の要件であることが示唆された。研究2では、点図における線を構成する点のサイズが識別容易性に及ぼす効果を検討した。同じ点間隔で「中点・大点」(直径1.7mm)の組み合わせは、対象者8名中課題を完遂できた者が1〜3名と少なく識別容易性が低いため、点図を構成する線としては不適切であることが示された。一方、完遂者6〜8名であった「大点・小点」(直径0.7mm)の組み合わせが、比較的識別容易性が高いことが示唆された。

収録刊行物

  • 特殊教育学研究

    特殊教育学研究 48 (5), 337-349, 2011

    一般社団法人 日本特殊教育学会

被引用文献 (3)*注記

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