異なる接着試験法から得られた接着性レジンセメントのチタンに対する接着強さ -接着強さと残留セメント率の関係-

書誌事項

タイトル別名
  • Bond strengths of adhesive resin-based luting cements to cp titanium by different bonding tests -Relationship between bond strength and rate of the remnant cement-
  • コトナル セッチャク シケンホウ カラ エラレタ セッチャクセイ レジンセメント ノ チタン ニ タイスル セッチャク ツヨサ セッチャク ツヨサ ト ザンリュウ セメントリツ ノ カンケイ

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抄録

本研究の目的は,合着材料としてのレジンセメントのチタンに対する接着性を評価するのに適した接着試験法を検討することである.チタン研磨面およびサンドブラスト処理面に対し5種類の接着性レジンセメントを用いて引張接着試験とせん断接着試験を行い,それぞれの接着強さならびに残留セメント率(RRC)の関係について検討した.接着強さは,せん断接着強さ(SBS)が引張接着強さ(TBS)より顕著に大きい値を示し,統計学的有意差(p<0.05)が認められた.SBSとTBSの関係は,チタン研磨面では相関関係(R2=0.82)が認められたが,サンドブラスト処理面では明瞭ではなかった(R2=0.17).RRCの測定は,チタン研磨面だけで測定可能であり,特にTBSでは高い相関(R2=0.99)が認められた.チタン研磨面を用いた引張接着試験は,接着強さだけでなく破断様式をRRCにより簡便に評価できるため,レジンセメントの接着性を評価するのに好ましい接着試験法であることが示唆された.

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