「ボーダーレス」下における学校の限界線の拡張可能性(<特集>教育・福祉・労働-ボーダーレス化の中での教育学の役割)

書誌事項

タイトル別名
  • Possibility for Expanding the Limits of School under "Borderless Situation"(<Special Issue>Education, Welfare Services, and Work: Vanishing Borders and the Task of Educational Science)
  • 「ボーダーレス」下における学校の限界線の拡張可能性
  • ボーダーレス カ ニ オケル ガッコウ ノ ゲンカイセン ノ カクチョウ カノウセイ

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抄録

本稿では、教育・福祉・労働の間の「ボーダー」を「学校の限界線=市民社会の限界線」として把握し、(1)当該問題の把握において宮原教育本質論が有する意義、(2)「差異のコミュニティ」の形成として特徴づけられる福祉実践が示している限界線の批判的拡張の論理、(3)その論理が学校の限界線の批判的拡張にとって有する意味を検討するための分析枠組みについて検討する。限界線上に現れるダブル・バインドを「生成コミュニティ」が主導して解決することによって、学校が備えるもう一方の側面としての「制度化コミュニティ」との統一様式、さらには後者そのものの変容も見通せると思われる。

収録刊行物

  • 教育学研究

    教育学研究 78 (2), 126-137, 2011

    一般社団法人 日本教育学会

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