食物による通過障害で幼児期に診断された腸回転異常を合併した先天性十二指腸狭窄症の1例

書誌事項

タイトル別名
  • Congenital Duodenal Stenosis With Malrotation Found by Food Impaction in a 2-Year-Old Girl
  • 症例報告 食物による通過障害で幼児期に診断された腸回転異常を合併した先天性十二指腸狭窄症の1例
  • ショウレイ ホウコク ショクモツ ニ ヨル ツウカ ショウガイ デ ヨウジキ ニ シンダン サレタ チョウ カイテン イジョウ オ ガッペイ シタ センテンセイ ジュウニシチョウ キョウサクショウ ノ 1レイ

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抄録

症例は2歳女児で嘔吐を主訴に当院に紹介受診.急性腸炎と考え治療したが軽快せず,腹部超音波検査および上部消化管造影を行ったところ十二指腸において異物による通過障害が考えられた.上部消化管内視鏡にて先天性十二指腸狭窄症の診断がつき,狭窄部に閉塞の原因と思われるキノコが嵌頓していたためこれを除去した.腸回転異常症も合併しており,それぞれにダイヤモンド吻合,Ladd手術を行い経過良好である.先天性十二指腸狭窄症は新生児期に発症することが多いが,乳児期以降でも上部消化管の通過障害がみられる場合においては本症を念頭に置く必要がある.

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参考文献 (14)*注記

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