「静的」高圧実験による小惑星衝突過程へのアプローチ（特集「惑星物質から見る衝突現象研究の新展開」）

• 富岡 尚敬

  岡山大学地球物質科学研究センター

書誌事項

タイトル別名

• An approach to asteroidal impacts by "static" high-pressure experiments (Special issue: New perspectives on impact processes from planetary materials)
• 「静的」高圧実験による小惑星衝突過程へのアプローチ
• セイテキ コウアツ ジッケン ニ ヨル ショウワクセイ ショウトツ カテイ エ ノ アプローチ

抄録

コンドライト隕石が経験した衝撃圧力は,衝撃回収実験によるケイ酸塩鉱物の変形,再結晶,溶融,相転移の組織と隕石組織との比較をもとに見積もられてきた.しかし,天然の衝突現象と室内の衝撃実験とでは,衝突体のサイズに起因する圧力タイムスケールの大きな違いという本質的問題を抱えている.最近の静的高圧実験によるケイ酸塩の相転移実験の結果は,衝撃実験に基づく従来の圧力スケールは,コンドライトが実際に経験した圧力を過剰に見積っている可能性を示唆している.

収録刊行物

• 日本惑星科学会誌遊星人

  日本惑星科学会誌遊星人 20 (2), 154-160, 2011

  日本惑星科学会

詳細情報

• CRID: 1390282680766050688
• NII論文ID: 110008673701
• NII書誌ID: AN10446455
• DOI: 10.14909/yuseijin.20.2_154
• ISSN: 2423897X
• ISSN: 0918273X
• NDL書誌ID: 11163357
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I11163357
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可