いびき・閉塞型睡眠時無呼吸とその障害について(シンポジウム:睡眠と健康,2010年,第51回日本心身医学会総会ならびに学術講演会(仙台))

書誌事項

タイトル別名
  • Snoring, Obstructive Sleep Apnea and Their Health Consequences(Symposium/Relationship between Sleep and Health Care)
  • いびき・閉塞型睡眠時無呼吸とその障害について
  • イビキ ヘイソクガタ スイミンジ ムコキュウ ト ソノ ショウガイ ニ ツイテ

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抄録

閉塞性睡眠時無呼吸(obstructive sleep apnea:OSA)は,のちに患者であることが判明した新幹線運転士の居眠り運転にみられるように,その社会的インパクトから最近注目されるようになった.また,OSAと合併症である高血圧,心血管障害,脳卒中との関連についても,多くの研究結果から明らかにされてきている.OSAの主症状であり日常的によくみられるいびきは,いびき症者のみならずベッドパートナーの睡眠も妨げるため重要な問題である.質問紙を用いた主観的ないびきと心血管障害との関連が過去の疫学研究によって報告されているが,そのいびきはOSAの代理指標とされ,OSAのないいびき症の臨床的意義についてはあまり注目されていなかった.しかし,最近の研究でいびきがOSAとは独立して眠気や血圧上昇に関与することが示唆されており,今後その臨床的意義について明らかにされることが望まれる.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 51 (9), 790-798, 2011

    一般社団法人 日本心身医学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (51)*注記

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