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- 平本 毅
- 立命館大学
書誌事項
- タイトル別名
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- A Conversation Analytic Approach to <i>Wakaru</i> (Understanding) Others in Everyday Conversation
- タシャ オ ワカル ヤリカタ ニ カンスル カイワ ブンセキテキ ケンキュウ
- A Conversation Analytic Approach to Wakaru (Understanding) Others in Everyday Conversation
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抄録
本稿では, 他者の「私事 (独自の経験やそれにかんする見解や態度) 語り」に対して「わかる」と明示的に理解を表明するやり方の, 会話の中での組織化のされ方を会話分析により記述する.<br>Harvey Sacksによる理解の<主張>と<立証>の区別を参照して論じながら, 以下2点の問題が提起される. (1) 語りに対する理解の表明の形式としては「弱い」<主張>であるはずの「わかる」が, 「私事語り」に対する理解の提示においてしばしば用いられるのはなぜか, (2) 「わかる」を含む発話連鎖により, 理解の提示を組織化することはいかにして可能になっているのか.<br>分析の結果, まず「わかる」は, 多くの場合単独では発されず, それに理解の<立証>の試みが付加されることにより<主張>の「弱さ」が補われることがわかった. このとき, 理解の<主張>は相手の語りの中途/語りの終了後の2つの位置に置かれるが, <立証>の試みは, 語りの終了後にしか置かれない. 理解の<主張>に加えて, 語りの終了後の位置で理解の<立証>を試みることによって, 聞き手は, 「私の心はあなたと同じ」であることを語り手に示しており, それを語り手が<受け入れ>るという発話連鎖を組織化することによって, 会話の中で理解が達成されることが論じられる. また, この「わかる」連鎖を利用した理解の提示は, 経験とそれへの見解や態度を語り手と聞き手が「分かち合う」かたちでのものであることが明らかになる.
収録刊行物
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- 社会学評論
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社会学評論 62 (2), 153-171, 2011
日本社会学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204294641920
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- NII論文ID
- 110008730891
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- NII書誌ID
- AN00109823
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- ISSN
- 18842755
- 00215414
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- NDL書誌ID
- 11271685
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可