試作ダイヤモンドポイントを用いた2級インレー窩洞形成時の隣在歯損傷の評価

  • 堀田 正人
    朝日大学歯学部口腔機能修復学講座歯科保存学分野歯冠修復学
  • 小竹 宏朋
    朝日大学歯学部口腔機能修復学講座歯科保存学分野歯冠修復学
  • 望月 久子
    朝日大学歯学部口腔機能修復学講座歯科保存学分野歯冠修復学
  • 岡崎 愛
    朝日大学歯学部口腔機能修復学講座歯科保存学分野歯冠修復学
  • 藤井 和夫
    朝日大学歯学部口腔機能修復学講座歯科保存学分野歯冠修復学
  • 森川 貴史
    朝日大学歯学部口腔機能修復学講座歯科保存学分野歯冠修復学
  • 渡辺 茂文
    朝日大学歯学部口腔機能修復学講座歯科保存学分野歯冠修復学
  • 日下部 修介
    朝日大学歯学部口腔機能修復学講座歯科保存学分野歯冠修復学

書誌事項

タイトル別名
  • Damage to Adjacent Artificial Teeth in Class II Cavity Preparation Practice

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抄録

試作ダイヤモンドポイントを用い,メタルインレー2級窩洞形成を行い,その窩洞形態と隣在歯の損傷範囲について評価した.被験者は朝日大学歯学部3年生の学生5名と臨床経験が2〜9年の医員5名とした.窩洞形成にはテーパーシリンダーのフラットエンドであるダイヤモンドポイントTF21,22(マニー)と,試作したダイヤモンドポイントS1,2(松風)を使用し,上・下顎右側第一大臼歯(#16,#46)の咬合面と遠心面のボックスライクの2級メタルインレー窩洞(OD)を注水下,エアタービンにて形成した.S1,2は窩底の整理に使用するように指導した.形成終了後,画像解析装置を用いて,隣在歯の損傷部の面積(mmm2)を算出し,損傷範囲とした.また,窩洞形態を非接触高速三次元計測装置を用い,窩洞の外形と深さを評価した.得られた値は二元配置分散分析(ANOVA)およびScheffeの多重比較検定(p<0.05)により統計学的分析を行った.損傷範囲の面積を測定した結果,#17ではTF21,22のみの学生とTF21,22とS1,2の併用の医員との間に有意差を認めた.#47ではTF21,22のみの学生とTF21,22とS1,2の併用の学生,医員との間に有意差を認めた.また,窩洞の外形と深さの評価の結果,#46の外形点数においてTF21,22のみの学生とTF21,22とS1,2の併用の学生,医員との間に有意差を認めた.本実験の結果から,試作ダイヤモンドポイントは正確な窩洞形成および隣在歯の損傷防止に有用であることが示唆された.

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