Preventive Effects of Availability of Dental Health Services for 2-Year-Old Children on the Incidence of Dental Caries in 3-Year-Old Children

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  • 3歳児う蝕有病状況からみた2歳児歯科健康診査の必要性
  • 3サイジウショクユウビョウ ジョウキョウ カラ ミタ 2サイジ シカ ケンコウシンサ ノ ヒツヨウセイ

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Abstract

わが国では,母子歯科保健活動として,1歳6か月児と3歳児に対し歯科健康診査と保健指導が母子保健法により実施されているが,近年,幼児のう蝕有病者の減少率は以前ほど高くはなくなってきている.幼児のう蝕は,口腔保健に対する保護者の態度と関連して生活習慣に著しく関連があるとされている.そこで,幼児の口腔衛生に対する保護者の意識を向上させることは,う蝕予防に効果的であると考えられる.本報告は,2歳の時期に歯科健康診査と保健指導を行うことにより,3歳児のう蝕有病状況,口腔保健に関連する生活習慣に影響を与えるかどうかについて,東京都東久留米市において検討を行った.平成19年度に実施された3歳児歯科健診を受診した幼児のうち,1歳6か月児歯科健診時にう蝕のない幼児744名を対象として,2歳児歯科健診受診の有無別に3歳児歯科健診時のう蝕有病状況および問診結果について解析を行った.その結果,3歳児のう蝕有病状況を2歳児歯科健診の受診の有無で比較すると,受診者でのう蝕有病者率は受診していない者に比べ有意に低かったが,生活習慣については差は認められなかった.以上のことから,1歳6か月児歯科健診時にう蝕のない者は,2歳児歯科健診を受診し,保健指導を受けることのほうが,2歳児歯科健診を受診ならびに保健指導を受けない者より3歳児歯科健診でのう蝕有病者率が少ないことが示された.

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