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- ニホン ノ ユニュウ コウゾウ ノ ヘンヨウ ト ユニュウ ジュヨウ カンスウ
- Rethinking Japan's Import Dynamics
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Abstract
2008年末に生じた世界的な貿易危機をきっかけとして, 各国の景気循環と貿易量の関係が改めて問い直されている。一国の貿易収支の分析や予測にはしばしば集計化された輸出入需要関数が利用されるが, 日本では輸出関数に比べて輸入関数の当てはまりが悪いことが指摘されている。本論文では近年の我が国の対外経済関係の変化に注意しつつ, なぜ我が国では標準的な輸入需要関数の説明力が低いのか, マクロの輸入量の所得弾力性や価格弾力性を正確に計測するためにどのような点に注意すべきかを検討した。そしてこれらの考察を踏まえて定式化した輸入需要関数を推計したところ、それが伝統的な関数に比べて高い説明力を持つこと, 近年になって輸入の価格弾力性が上昇していることが見出された。ただし本論文の輸入関数を用いても2008年から2009年にかけての輸入量の激しい落ち込みを十分に説明することはできず、さらなる検討の必要があることが示唆されている。
Journal
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- 経済学雑誌
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経済学雑誌 112 (2), 28-60, 2011-09
大阪市立大学経済学会
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1050282677430375168
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- NII Article ID
- 110008765505
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- NII Book ID
- AN00070116
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- ISSN
- 04516281
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- NDL BIB ID
- 023436618
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
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