Q市における在宅高齢糖尿病者のセルフケア

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  • Diabetic Self-care of the Community-dwelling Elderly in Q city

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抄録

本研究は、Q市の在宅高齢糖尿病者のセルフケアを明らかにすることを目的とした。2型糖尿病と診断され、Q市内の病院の内科外来に通院している65〜74歳までの前期高齢者を対象に、反構成的面接を行い、質的帰納的に分析した。その結果、糖尿病とその治療に対するとらえ方や考え方として【病気とは別物に思える糖尿病】【糖尿病はきちんとしていなかった自分を証明する病気】【インスリン注射は回避したいマイナスイメージの治療】【糖尿病の脅威の知覚は身近な人から】、糖尿病の療養行動として【自分で決めた血糖値の目標に向かうために専門家に頼らない自己流の努力】【外来受診・入院・糖尿病教室はひそかな自己点検・自己評価の場】【ボーダーライン提示の希望】、療養行動の思いとして【心構えの背後には罪悪感】、療養行動と思いに影響するものとして【季節・地域特性が影響するカロリーオーバー】【気持ちと受診行動のサポート】、のカテゴリーを抽出した。これらの結果より、地域における多様な特性を踏まえた場において、在宅高齢糖尿病者の療養に対する看護介入の必要性が示唆された。

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