中国古代絵画にみられる広告の様態 : 中国広告のコミュニケーション文化に関する研究(1)

書誌事項

タイトル別名
  • Modality of Advertisement Seen from Chinese Ancient Painting : Research on the Communication Culture of Chinese Advertisement (1)

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抄録

本稿は、古代中国の絵画史料にみられる「広告」の様態に関する観察・解析を通して、その特質を読み解き、今日の「広告」のあり方に関する考察を行ったものである。主要な論点は、次のようである。(1)古代中国においては、商業活動の展開とともに、口頭・鳴り物による「音響広告」、陳列・掛物による「実物広告」、旗幟・招牌による「幟牌広告」、貼画・貼紙による「画紙広告」など4種類の「広告」がみられた。(2)それら4種類の「広告」は、人びとを惹きつけ、市井・街を築く重要な要素になるとともに、人びとに豊かなコミュニケーション文化をもたらした。(3)それら4種類の「広告」は、いずれも、情報の送り手と受け手との間の双方向コミュニケーションが担保され、「人間臭」「人間性」を順守したものであった。(4)古代中国にみられた「広告」の原初的容態は「広告」の本来的姿を象徴するもので、今日の「広告」のあり方に関する多様な示唆を内包している。

収録刊行物

  • デザイン学研究

    デザイン学研究 58 (4), 67-76, 2011

    一般社団法人 日本デザイン学会

参考文献 (10)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205412606848
  • NII論文ID
    110008798990
  • NII書誌ID
    AN00150292
  • DOI
    10.11247/jssdj.58.67_2
  • ISSN
    21865221
    09108173
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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