近世延岡藩の刑事内済と地域秩序  [in Japanese] The Criminal Settlement and Community in the Nobeoka Clan in the Early Modern  [in Japanese]

Search this Article

Author(s)

    • 大賀 郁夫
    • 宮崎公立大学人文学部 Miyazaki Municipal University Faculty of Humanities

Abstract

近世社会における紛争解決の在り方は多様であり、公益にかかわる重大犯罪事件以外の多くは当事者間の内済で済まされた。刑事事件の内済は無条件に認められたわけではないが、当事者間の和解による関係修復、刑罰の回避、公権力による必要的科刑の範囲限定、村の秩序回復、裁判手続きに付帯する出費・時間浪費の回避など、さまざまな理由・要因により広汎に行われた。本稿では、日向国延岡藩で起きた刑事事件をいくつかとりあげ、同じような事件であるのに検使出役となった事件と出役御免となった事件とを比べ、なにがその基準となっているのかを検証した。刑事事件のうち、溺死、焼死、精神錯乱、事故・災害、行き倒れ・急死、相対死をそれぞれ分析し、また他領引合事件について、藩の規定を確認するとともに、引合先が藩領と幕領それぞれの場合を検討した。これによって、検使出役には時間・経費など諸費用がかかりその回避が図られたが、事件の解明のためにそれを優先することは無かったことを示し、事件処理をめぐる藩権力と在地との関係を明らかにした。

Journal

  • Bulletin of Miyazaki Municipal University Faculty of Humanities

    Bulletin of Miyazaki Municipal University Faculty of Humanities 19(1), 1-24, 2011

    Miyazaki Municipal University

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    110008801632
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AN10457429
  • Text Lang
    JPN
  • Journal Type
    大学紀要
  • ISSN
    1340-3613
  • NDL Article ID
    023586886
  • NDL Call No.
    Z22-B239
  • Data Source
    NDL  NII-ELS 
Page Top