正答率で定義した反復学習効果の事象関連電位による推定(<特集>新時代の学習評価)

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タイトル別名
  • Quantification and Analysis of the Efficiency of Iterative Learning by Using Event Related Potentials(<Special Issue>New Generation Learning Assessments)
  • 正答率で定義した反復学習効果の事象関連電位による推定
  • セイ トウリツ デ テイギ シタ ハンプク ガクシュウ コウカ ノ ジショウ カンレン デンイ ニ ヨル スイテイ

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抄録

学習効果を議論するためには,適切な効果の定義とそれを計量するための客観的で合理的な尺度が必要である.学習効果は,主に学習後の試験による正答率で評価されてきた.しかし,ヒトは脳神経系により制御されているので,脳神経系の活動に根拠を求めることもできる.そこで,本研究では,従来の正答率の変化で学習の効果を定義し,その効果を脳の活動の変化で計量し,推定することを目的とした.はじめに,学習の効果と習熟を定義し,学習の効果を脳の活動で推定するモデルを作成した.次に「3種類の選択肢から正答1つを選択する課題」の反復実行中のデータから,モデルに含まれるパラメタを決定した.脳の活動状態の計測には,時間分解能の優れた脳の電気的活動である脳波から,刺激(課題)に対する応答である事象関連電位(ERP)を求めて使用した.最後に,モデルとパラメタの評価を行い,生理指標で学習効果を計量することの有用性を議論した.

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