林業経営統計から見た林家の経営動向

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タイトル別名
  • Trends in forest management by forest owners analyzed by forestry management statistics

抄録

本研究では,林業経営統計調査のミクロデータを利用して林家の経営行動を分析した。その結果,林業主業者がいる大規模林家では直接雇用,林業主業者のいない大規模林家では作業請負わせに依存する傾向の違いがあること,雇われ兼業者がいる林家で労働投下時間が少ないこと,および木材生産に関して,林業主業者がいる林家で間伐材生産が活発であることを明らかにした。また,林業主業者がいて,かつ雇われ兼業者がいない林家で間伐を中心に伐採材積が増加傾向にあったこと,それにも関わらず,伐採を実施した林家の割合に大きな変化はなかったことを明らかにした。さらに,造林未済地のある林家は約3分の1であること,林業主業者のいない林家において再造林実施率が低いことを明らかにした。公刊統計書にはない新しい切り口で分析できることから,ミクロデータの再集計は有用な研究手法と評価できる。ミクロデータの二次的利用は今後ますます重要な研究手法になってくるものと考えられる。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679434484864
  • NII論文ID
    110009420180
  • DOI
    10.20660/applfor.19.1_9
  • ISSN
    21898294
    13429493
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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