がん化学療法中の子どもへの看護実践における栄養サポートの実態

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タイトル別名
  • Current Status of Nutrition Support as part of Nursing Practice for Children undergoing Cancer Chemotherapy
  • ガン カガク リョウホウ チュウ ノ コドモ エ ノ カンゴ ジッセン ニ オケル エイヨウ サポート ノ ジッタイ

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抄録

入院しがん化学療法を受けている子どもの看護実践における栄養サポートの実態について明らかにすることを目的に、小児がん治療研究グループ参加施設の看護師長を対象にアンケート調査を実施し、有効回答131件を分析した。80%以上の病棟に冷蔵庫等の設置、子ども用絵柄の食器が使用され、面会・付き添い状況から家族の支援が受けられる環境にあったが、食堂や行事食6回/年以上は50%程度に留まった。全体では化学療法食がある病棟は10%前後と少ないが、小児専門病院は個人対応食が充実していた。定期的な栄養の総合評価を実施しているのは67.7%、体重、身長等の栄養評価指標は70%以上で実施されていたが、栄養評価で有用なTSFTとMUACの使用は10%未満と少なかった。好中球減少時に対する生活指導内容は〈食品の衛生管理〉と〈清潔〉で、説明媒体を用いている病棟の方が〈食品の衛生管理〉の生活指導の実施頻度が有意に高かった。CVCを全例使用する病棟は56.7%あり、【経口摂取ケアにおける葛藤】や【食育の必要性】という本邦の栄養サポートの現状と課題が示された。

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参考文献 (23)*注記

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