IKONOSデータを利用したマツ枯れ被害林分の抽出

  • 龍原 哲
    新潟大学自然科学系:(現)東京大学大学院農学生命科学研究科
  • 君野 雄規
    新潟大学農学部:(現)林野庁空知森林管理署北空知支署
  • 鵜川 信
    東京大学大学院新領域創成科学研究科
  • 福田 健二
    東京大学大学院新領域創成科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Detection of pine stands damaged by pine wilt disease using IKONOS data.
  • IKONOS データ オ リヨウ シタ マツ カレ ヒガイリン ブン ノ チュウシュツ

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抄録

本研究ではIKONOSデジタルジオ画像を用いて松くい虫被害状況の把握を試みた。研究対象地は茨城県筑波山にあるマツ林である。対象地に10m×10mの区画を被害の程度に考慮して66個設け,毎木調査を行った。各区画の被害率,健全マツ割合,広葉樹割合を胸高断面積合計の割合から求めた。解析にはパンシャープン画像とマルチスペクトル画像を用いた。それらの画像のNDVI(正規化差植生指数)を算出し,区画内に含まれる画素の平均NDVI値と被害率等との関係を調べた。いずれの画像ともにNDVI値が高くなるにつれて被害率と広葉樹割合が低くなり,健全マツ割合が高くなる傾向が見られた。さらに,推定精度の検証を行うために,半数の区画からNDVI値と被害率及び健全マツ割合との回帰式を算出し,算出された回帰式を残りの半数の区画に適用した。NDVIから被害率及び健全マツ割合を推定する場合,RMSEはパンシャープン画像がそれぞれ約0.15, 0.12,マルチスペクトル画像が両方とも約0.17となった。

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