脳卒中患者のための日常生活活動に関連した立位・歩行時の身体動作能力尺度の開発

書誌事項

タイトル別名
  • Development of a New Scale to Assess Physical Performance in a Standing Position and During Ambulation Related to the Activities of Daily Living of Stroke Patients: Scale Development Based on the Rasch Model
  • ―ラッシュモデルに適合した尺度の開発―

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抄録

【目的】脳卒中患者の日常生活活動に関連した立位・歩行時の身体動作能力を評価する,ラッシュモデルに適合した新しい尺度,脳卒中身体動作能力尺度(SPPS)を開発すること。【方法】脳卒中患者の日常生活場面の観察をもとに,身体動作25項目から構成される仮尺度を作成した。この仮尺度を2施設の脳卒中患者102名に5段階評点を用いて実施し,評点段階および項目をラッシュ分析にて解析して本尺度を完成させた。またこの尺度の一次元性および尺度全体の信頼性を検討した。【結果】評点段階分析では軽介助と監視の段階が統合され,4段階評点となった。項目選択分析では,9項目が除外され,16項目から構成されるSPPSが完成した。SPPSの一次元性および尺度全体の信頼性は良好であった。【結論】SPPSは脳卒中患者の日常生活活動に関連した立位・歩行時の身体動作能力を評価する尺度であり,その間隔尺度化が可能な特性は,臨床および研究に有用であろう。

収録刊行物

  • 理学療法学

    理学療法学 39 (3), 167-177, 2012-06-20

    日本理学療法士学会

参考文献 (30)*注記

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