書誌事項
- タイトル別名
-
- Social Information Processing and Development of Interpretative and Reactive Behavior toward Ambiguous Attacks.
- アイマイ ナ コウゲキ ニ タイスル カイシャク ト タイショ コウドウ ノ ハッタツ : シャカイテキ ジョウホウ ショリ ノ シテン カラ
この論文をさがす
抄録
思春期前後の定型的な社会的情報処理の発達を調べるため,複数の想定場面を作成し,小学校5年から高校2年までの男女計716名に対し調査を行った。あいまいな状況で被害を受けた場合,アプリオリに相手の敵意を想定したり攻撃的な対応をする者は,年齢と共に減少することが明らかになった。しかし口に出さない内面での感情的反応は中学1年で最も否定的であり,この時期が,認知的には「相手の悪意ではない」と理解しながらも感情的には怒りを覚える度合いが高いのではないかと示唆された。相手の行動の解釈,生起感情,予想される対応をクラスター分析により4パターンに分けて発達的変化を調べた結果からもこのことは確認された。また中学生以上では,相手の敵意を想定しやすく感情的にも否定的になりやすく対応も攻撃的になりやすい群は,学校満足度や自分の学業成績に対する満足度は他の群と変わらないが,家庭での受容や親への気持ちについては他の群より否定的であり,家庭での人間関係があいまい状況でのネガティブな社会的情報処理と関連している可能性が示唆された。
収録刊行物
-
- 発達心理学研究
-
発達心理学研究 23 (2), 214-223, 2012
一般社団法人 日本発達心理学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001205741020416
-
- NII論文ID
- 110009477154
-
- NII書誌ID
- AN10229548
-
- ISSN
- 21879346
- 09159029
-
- NDL書誌ID
- 023762450
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可