一番星へ行こう!日本の金星探査機の挑戦 その19 〜IR1+IR2による金星測光データから探る雲層構造〜

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タイトル別名
  • Road to the first star : Venus Orbiter from Japan (19) —Investigating Venus cloud structure from photometric phase curves acquired by Akatsuki IR1 and IR2—
  • イチバンボシ エ ユコウ! ニホン ノ キンセイ タンサキ ノ チョウセン(ソノ 19)IR1+IR2 ニ ヨル キンセイ ソッコウ データ カラ サグル ウンソウ コウゾウ

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抄録

金星探査機「あかつき」搭載4カメラにより実施した2011年2〜3月の金星測光キャンペーン観測から, IR1, IR2の観測データを解析した.金星輝度の位相曲線は過去に発表されているもの(標準雲モデルで再現できる)と異なり,位相角20度以下で輝度が著しく増している(IR1).これらを解析し雲層構造を決定したところ,高空のヘイズ微粒子が減少するとともに中サイズ〜大サイズ粒子の密度も増し,それが位相曲線変化の原因であることが分かった.金星雲のこのような変化の原因は不明であるが,大気中SO_2濃度のトレンド(長期減少傾向ののち,近年,元に戻った)と関係している可能性がある.

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参考文献 (13)*注記

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